トヨタ チェイサー | オートマチックからマニュアルミッションへ交換

トヨタ チェイサー | オートマチックからマニュアルミッションへ交換

オートマチックからマニュアルミッションへの交換

車輌情報
トヨタ チェイサー   H9年1月  E-JZX100改
作業内容
最近はオートマッチク車の比率が高くなっておりますのでマニュアル車を探すのは難しくなってきました。今回のお客さまもマニュアルに変更したいとの事なのでお調べして作業を受付致しました。必要な部品点数はかなり有りますが、大まかには①マニュアルミッション  ②プロペラシャフト(第1軸) ③クラッチ及びブレーキペダル ④ミッションフロアー  等が必要になります。
マニュアルミッション

①のマニュアルミッションはJZX100用のミッションが完売との事でしたのでJZX110様を使用する事にいたしました。

プロペラシャフト

②のプロペラシャフトはミッションの長さがMTは短くなる為、ギアの掛かりが浅くなり危険ですので第1軸のみ交換致します。

ASSY

③は今回一番手がかかった所です。部品数が多い為取付が大変でしたが中古ASSYがあれば楽に取付出来できそうです。

ミッションフロアーの交換

④のミッションフロアーの交換は鈑金作業も必要になる為、大がかりな作業になりますが、加工でも良いとの事ですので、シフトゲート部を大きくカットし他のショップで販売している「FRPフロアーパネル」を購入して綺麗に納めました。若干、音の侵入はございますが室内への熱の侵入は気にならないレベルです。

コンピューターマニュアルECU
コンピューターはマニュアルECUに交換する予定でしたが加工することでAT用でも使用できる事が分かったのでノーマルECUを下取りに出してMain’sのECUに」交換する事にしました。加工個所はPポジションとDポジションを加工する事でアイドリング不調を失くします。又、スピード線もメーター裏から加工することで車検の際にテスター上で後部タイヤを空転させてもメーターが上がらない事が無いようにしました。(←他ショップではそのままにしている所もあるようですが車検時は心配なので正確に加工を致しました。)
クラッチキット
エンジンのパワーを正確に路面に伝える為にクラッチキットもお薦めのクスコ プルタイプ強化クラッチキットに交換致しました。1200kgfの圧着力があるので今後のパワーアップにも十分対応致します。
取付後、試運転を繰り返しクラッチペダルの調整と各部の作動確認をします。慣らしをしながらですがクラッチも強化の割には乗り易くなっており非常に操作が楽です。

もうひとつ、車輌の構造変更という重要な作業が残っております。この作業をしないと車検を通せないほか、整備不良で捕まったり、保険が使えなくなったりしますので非常に重要です。先に必要書類をディーラーから頂かなくてはいけないので最寄りのディーラーに確認したところJZX100とJZX110の諸元表や整備書のコピーは車輌が古すぎる為営業所には無いとの事で必要書類は全て本社にて取り揃えてもらいました
 車輌の構造変更 
ディーラーで頂いた書類と部品図、画像を第1号様式、第2号様式書類に必要事項を記入の上、「自動車検査機構」に書類を提出し、書類確認が済んだら担当者と細部の確認をします。車輌確認には予約は不要との事でしたが構造変更になるので車検も取り直しになります。全ての作業が済んでから車検の予約をし検査ラインと計測ラインを通し無事に全ての作業が完了しました。車検証にも「E-JZX100改」の文字が印刷され公認が取れました。
書類と部品図
オーディオパネルを塗装

空いた時間でオーディオパネルを塗装してみました。オーナー様の要望は赤だったのでこんな感じの赤で塗っておきました。

RAYSホイールを装着

オーナー様がお持ちのRAYSホイールを装着するとフェンダーの爪の折り返しとタイヤが干渉するので爪折りも作業しました。8J・9Jのホイールを装着しても問題無く走行出来ます。